新型コロナウイルスとアロマ
連日の感染者数のニュースやネットでの様々なコロナ対策…
アロマに関してもたくさんの情報が流れていて、いったい何が良いのか?
戸惑い不安になられている方もいらっしゃると思います。
新型コロナウイルスとアロマの可能性という観点から、ここらでもう1度整理。
※私は医療従事者ではありませんので、あくまで私の主観的な見解です。
アロマで殺菌!除菌!…ネット上にはそういう文言の情報がいっぱい。
ましてや、医師でもないのにコロナに効く!とか安易な内容も…
ここでは割愛しますが、ウイルスと細菌の違いを正しく理解することも冷静な判断には必要です。
精油の中には抗菌・抗ウイルス作用を持つものが確かにあります。様々な研究もされていて、例えばインフルエンザウイルスに対して増殖抑制効果があることが論文として発表されてエビデンス(科学的根拠)もあります。
ですが…今現在、新型コロナウイルスに「精油が有効である」という確証はありません。
このコロナウイルスに対しては、まだエビデンスがないためです。
ですので、1番大事なことは
①手洗い・うがい、アルコール70%で消毒
②不要不急の外出を控え、密閉・密集・密接を避ける
③規則正しい生活、バランスの良い食事(腸活)・質の良い睡眠 で免疫力を上げる
周知通りの基本的なことで感染予防に努めることです。
では、アロマテラピーやハーブなどを用いた植物療法という選択は無意味なのでしょうか?!
※精油を用いたアロマテラピー(芳香療法)・ハーブを用いた療法を包括して植物療法(フィトテラピー)と言います。
身動きのできない植物は、敵や過酷な環境から自分の身を守る成分を自ら作り出し(=芳香成分)生き延びてきました。
人類においては、古代から植物そのものや芳香植物の香りを薬のように利用してきた長い歴史があります。
精油を使うアロマテラピーは20世紀に入ってから、芳香蒸留水(ハーブウォーター等呼び方はいろいろ)の歴史はなんと10世紀から。
そして今現在、人間の嗅覚研究も盛んになり香りが脳に及ぼす影響やメカニズム、また精油成分そのものの効果など実験で確認されつつあります。
五感の中でも「嗅覚」だけが唯一、ダイレクトに脳に働きかけます。
香りは電気信号となって脳の大脳辺縁系(視床下部、海馬)に直結することで
自律神経系・免疫系・内分泌系に作用します。
ここで大切なのは、免疫力は自律神経(交感神経と副交感神経)によって調節されるという点です。
アロマテラピーをセルフケアとして取り入れる利点は、自律神経を整え免疫力をあげる
つまり人間が本来持っているホメオスタシス(恒常性)の機能を調整してくれる点にあります。
以上のことから、医学的エビデンスは確立されていない段階でも、日々研究がなされている植物の力を生活に取り入れて役立てることは無意味とは言えず、可能性はゼロではないと思います。
感染予防において大事な①~③の続きに
④アロマやハーブなど、植物療法を家庭での心身健康管理法として取り入れてみる
とあってもよいかなと私は考えています!
唯一、脳の視床下部にストレートに働きかけるアロマの観点から書いてみましたが、人によってリラックスできることはさまざま。
落ち着ける香りを嗅ぐ、好きな音楽を聴く、身体を動かしてみる…何でもOK!
今必要なのは、自分が心地よくリラックスできる時間を意識的に作っていくことではないでしょうか。
アロマ(精油)を取り入れるのであれば、精油を原液のまま使用したりと間違った方法でトラブルが発生している事実もありますので、アロマを専門的に学ばれた信頼できるセラピストに相談したり学ぶのが安心かと思います。
私も日々学んで、楽しく安全なアロマライフをご提供できるようにしていこうと思います♪
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